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アーケード名店街、解体前の建物公開


角のアーチが美しい。再開発ビルにもこの意匠が引き継がれるそうです。
日本で一番最初のアーケード、解体前のお別れに行ってきました。一部の建物が公開されていて、中にも入らせてもらいました!70年もお疲れ様でした。

2階部分がせり出しているのがわかる。

アーケード名店街はビルのカタチが特殊。 アーケードと言って想像するような屋根があるのではなく、一階部分がセットバックしていて、そこに歩道が通っているんですよね。


ビルの最後ということで、見学者が多く訪れていました。

そう、この歩道の上の屋根はビルなのだ!




実はうちの社長、大学の卒論で沼津の商店街の調査をしていたらしく。卒論当時の昭和51年ごろのアーケード名店街の写真もありました!


親子でたまたま同じところから写真撮っていたようです。


↑昭和51年

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  48年後  

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↓令和6年


現地で写真を撮るときに信号がアの字を隠しているなと思ったら、昔の写真でも同じ場所に信号があった

角地の刃物屋さんは健在。ちなみにこの区画のビルは今回の再開発区域ではないのでまだまだ現役。


社長も僕もなぜ沼津のアーケード名店街が気になるのかというと、ウチのお店がある富士市の吉原商店街も、同じように昭和に建てられたビル群だからです。 アーケード名店街は昭和20年代。吉原はもう少しだけ新しく、30年代中頃〜40年代に建てられました。



歴史的建造物というと木造の建物をイメージしますが、50年60年と時間が経つにつれ、こういったコンクリのビル群の歴史的価値についても議論があるとかないとか。









吉原商店街では、そんなビンテージビルを丸ごとリノベーションする動きも出てきています。これはマルイチビル。1、2階は飲食店、3、4階はシェアオフィスとして活用されています。そして先日もニューオープンが。


壁と天井は昔のビルならではの細かい木型の跡が残るコンクリがむき出しに。
南側の部屋はアーケードビュー。「商店街に泊まる」という体験ができる。

吉原商店街にオープンしたのは、リノベしたビンテージビルに宿泊できるその名も「アーケードホテル」。将来的にはこのビル群に部屋を増やしていき分散型ホテルの計画もあるんだとか 寂しいけど無くなっていく昭和ビル群がある一方で、歴史を活かし修繕してうまく活用していくという道もあるようです。


吉原商店街は良くも悪くもこういった昔からのビル数が多く 中部地方の防災建築街区の中で、吉原商店街は街区数・ビル数・現存数が群を抜いて多いという調査結果も。吉原を訪れたある専門家は「まるでビルの博物館のようだ」と評してましたが、そう言われてみるとビルが可愛く見えてくるから不思議なものです。

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