先日、「鉄瓶が錆びているのだけど使えるのかしら」というお客様がご来店されました。 昔から南部鉄器の鉄瓶は内藤金物店の定番商品なのでよく相談されます。場合によっては錆びへの対応が必要なこともありますが、結論から言うと鉄瓶は錆びても復旧できます。
お話を聞くと、お客様自身は毎日問題なく使っていたものの、ご友人から内面の錆びを指摘され心配になったとのこと。ふむふむ。こちらは岩鋳の20年ものの鉄瓶、わたくしの祖母が店に立っていた時代に買っていただいたそうです。内面がやや白みがかっていて、湯膜ができているのがわかります。縁の部分が白いのも水の成分が固まっただけなので、このまま使っていきます。 鉄瓶は、内面が赤くなって錆びているように見えても、お湯が変色したり鉄の味がしなければ問題なく使えます。お客様はこの鉄瓶で毎日白湯を美味しく飲んでいるということでしたので、今回のケースではそのまま使っていただくようお伝えしました。
サビたらお茶を煮る。
お湯が赤くなってしまう場合は、鉄瓶の中で煎茶を煮込むと錆止めの効果があります。お茶を煮た時は反応でお湯が真っ黒になりますが効いてる証なのでご心配なく。「お湯が赤くなるくらいサビたらお茶を煮る」、たったそれだけでOKですので気軽に鉄瓶を使ってみてください。 「物置きから古い鉄瓶が見つかったけど使えるのか」、「錆びさせてしまった」など、ご心配事がありましたらアドバイスしますので鉄瓶を持ってご来店ください。
鉄瓶は内藤金物店オンラインストアからもご購入できます。