吉原祇園太鼓Sessionsで出演。
10/6(土)、富士市の広見公園稲垣邸で行われた赫夜(かぐや)太鼓大祭に、内藤金物店若旦那が所属する「吉原祇園太鼓Sessions」が出演しました。甲子祭、甲子秋まつり、富士宮まつり、三島大祭り、そして吉原祇園祭と、静岡県東部の5つのお祭りのお囃子が集結した、大変興味深い催しでした。
4つのお祭りのセッションが実現。
僕たち吉原祇園太鼓Sessionsにはその場にいる叩き手たちに参加してもらう演目があるのですが、
富士甲子祭、富士甲子秋まつり、富士宮まつり、そして僕たち吉原祇園祭と、なんと4つのお祭りの青年がセッション。それぞれが普段演奏している演目は違うものですが、源流は同じものなのでだいたい何とかなっちゃうわけです。
東海道を通じて江戸〜小田原〜三島〜吉原〜富士&富士宮、と伝播していったこの辺りのお囃子。街道の流れからいうと吉原→富士宮に伝わったのだと思うのですが、近代は富士宮と吉原の町内の交流により富士宮→吉原へお囃子が伝わっている町内もあるので、かなり入り混じってきているのが現状です。
「おだわら」「やたい」など、名前は違ってもどことなく似ていて、演目によってはほとんど同じで訛りというくらいの違いしかないようなものもあり、近い地域のお祭りが集まったからこそできたセッションでした。
文化の媒介者としての吉原祇園太鼓Sessions。
われわれ吉原祇園祭は6つの神社が合同で行うもので、合同で祇園祭を行ってはいるものの神社や町内ごとにお祭りの文化や風習、考え方が少しずつ異なります。たったの2km圏内の同じお祭り区域でも。お囃子なんかでも微妙な違いが昔から面白くて、その音楽的な部分の媒介として機能するんじゃないかと思って商店街占拠の時に作ったのが吉原祇園太鼓Sessionsです。
今まで出演したイベントのセッション参加者を顧みると、吉原の全6神社の方に参加してもらっています。ところが今回は吉原の中どころか富士や富士宮といった他のお祭りの方々の参加があり、僕たちが考えていた以上の大きな繋がりを生み出すことができました。お囃子を通じていろんな地域と交流ができるというのは楽しいことです。
富士市役所のアカウントで動画がアップされています。
こちらは僕たち吉原祇園太鼓Sessionsの模様。